(株)リクルートは4日、「2011年度 賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」結果を発表した。1都3県で11年4月1日~12年3月31日に賃貸物件を探して入居し、現在も賃貸住宅に居住する20~60歳台の男女が対象。有効回答数627。
部屋探しにおける情報源のトップは、「PCサイト」(70.3%)で前年(69.9%)よりわずかに増加。次いで「不動産会社に直接訪問」(40.7%)となった。また「スマートフォンサイト・アプリ」(11.8%)が10年度の3.4%から7.4ポイントの大幅増となり、「携帯サイト」(7.5%)を抜いた。
不動産会社店舗の訪問数は、平均1.9店舗と初めて2店舗を割り、08年調査以来最低に。部屋探しから契約までの検討期間は、平均23.5日と、短期化が進んでおり、全体の4割が「10日未満」であった。また「礼金・敷金」の平均は、礼金が0.8ヵ月、敷金が1.2ヵ月。「礼金なし」(36.5%)は、前回調査の41.5%を下回った。
また、ひとり暮らしのシェアハウス経験率は6.3%で、現在の居住率は2.3%。東京23区、横浜・川崎など、都市部にて高い傾向が伺えた。メリットは「家賃が安い」「人とのつながり・コミュニケーションがとれる」「初期費用が安い」との回答が目立った。逆に、デメリットは「風呂・トイレ等の共用が不便」「プライバシーが確保できない」「友人や家族を呼びにくい」等となった。