野村不動産(株)は12日、15日にグランドオープンする大型複合施設「bono相模大野」(神奈川県相模原市)を報道陣等に公開した。
「bono相模大野」は、同社が相模大野駅西側地区市街地再開発組合と共同で進めてきた「相模大野駅西側地区第一種市街地再開発事業」の総称。小田急線「相模大野」駅とペデストリアンデッキで直結、約180の店舗が集積する。
メイン通路の「ボーノウォーク」を挟んで北側は「Shopping Center」と「North Mall(ノースモール)」。南側は「South Mall(サウスモール)」と地上26階建ての分譲住宅「プラウドタワー相模大野」(308戸)、地上20階建ての賃貸住宅「スカイフラッツ」(120戸)からなる。
商業施設は、エリア最大級の飲食ゾーン「ボーノ横丁」(約20店舗)や、スーパーマーケットを中心としたフードゾーン「エキヨコマルシェ」で構成。メインターゲットを相模大野に住む30歳代女性に設定。事前アンケートで、ベビー用品を求める声が多かったことから、子育て世代を意識したテナントを導入。授乳室なども設置した。
テナントは、ZARA、ロフト、ブックファーストなど相模大野・町田エリア初出店も多く、相模原のアンテナショップ「sagamix(さがみっくす)」も出店、地元の良さをアピールしていくために、神奈川、横浜に縁のあるテナントを入れている。
同日開催の説明会で、同社常務執行役員都市開発事業本部長の中島 忠氏は、「当社は、これまで商業施設事業が手薄だったが、今後は投資を積極化していく。得意な駅前開発で、住宅事業と商業施設の共同開発を手掛け、地域密着を基本に、物件や地域の価値を高めるモデル事業として次に展開していきたい」などと述べた。
なお同施設は、初年度売り上げ目標100億、年間来館700万人を目指す。