三井不動産(株)は27日、4月1日付の組織改正およびグループ各社を含めた役員人事異動を発表した。
組織改正では、ロジスティクス事業の拡大に向けた体制強化へ、「ロジスティクス本部」を新設。業務の統括部門としての業務推進室、事業推進・運営管理を担うロジスティクス事業部、新規事業開拓を担うロジスティクス事業開発部、およびリート組成に向けた準備のためのロジスティクスリート準備室を設ける。
グローバル化への取り組みを加速させるべく、海外事業を横断的に統括する「海外事業本部」を設置。欧米エリアを所管する「海外事業第一部」と、中国・アジアエリアを所管する「海外事業第二部」を設置する。また、成熟する国内マーケットにおける成長戦略の一環として、ベンチャー企業の動向の調査研究や情報収集、自社のインキュベーション施設運営等、前者のベンチャー共創事業を一元化し、他部門と協働して新たな事業領域拡大につなげる「ベンチャー共創事業部」も設ける。
一方、役員人事では、三井不動産リアルティ(株)の新社長に、三井不動産常務執行役員関西支社長(三井不動産レジデンシャル(株)専務執行役員)の山代裕彦氏が就任。現社長の竹井英久氏は、代表権を持つ会長に就任する。
山城氏は1980年4月三井不動産に入社。同社ビルディング本部ビルディング事業部長、同社執行役員ビルディング本部ビルディング事業一部長兼三井記念病院建替事業支援室長等を経て、2011年4月より現職。