(株)コプラスは、ホテル・旅館事業を加速する。その初弾として同社が企画・設計に携わった、外国人観光客向けゲストハウス型ホステル「IMANO TOKYO HOSTEL(イマノ・トーキョー・ホステル)」(東京都新宿区、全22室・134ベッド)を20日にオープン。17日、報道陣に公開した。
同社のホテル開発事業は麻布に続く2弾目。同物件は、もともと東京メトロ「新宿3丁目」駅徒歩3分に立地する築40年の事務所ビル。法律違反のシェアハウスが入居するなどの問題を抱えていたため、(株)ビーロットが取得し、テナントに退去してもらった上で、ホステルに改装した。
建物は、敷地面積193.83平方メートル、延床面積906.51平方メートル。地上5階建て。2~5階が宿泊スペースで、客室タイプは、ドミトリー、POD(2段ベッドながら1人用のスペースがボックス型で区切られるベッドルーム)、個室を用意。3階は女性専用とした。各階は水回りのほか、宿泊者が談話できるラウンジを設けている。
1階は宿泊者以外も利用できるカフェ&バーを設け、内外の交流を促進。スタンディングをベースに、夜は「角打ち」(酒屋での立ち飲み)をテーマにショーケースからさまざまな酒が選べるなど、日本らしさを出した。
また、福岡県糟屋郡篠栗町では、旅館再生事業にも着手する。ファスティング(専用の飲料と水を摂取する断食手法)専門の旅館とする予定。一定規模以上の企業では、今年12月より従業員に対するストレスチェックが義務化になることを踏まえ、法人の福利厚生利用を中心に提案していく。篠栗町には四国に縁のある八十八ヵ所の札所があることから、寺と連携し座禅をプランに組み込むなども検討している。同物件は来年夏開業予定。
今後も観光地を中心に、同社がテーマとする「コミュニティ」「まちづくり」の切り口で展開できる物件があれば積極的に開発していく方針。