スター・マイカ(株)は16日、2016年11月期決算の説明会を開催した。
当期(15年12月1日~16年11月30日)は、売上高209億7,300万円(前期比8.5%増)、営業利益32億5,800万円(同32.2%増)、経常利益25億8,100万円(同43.6%増)、当期純利益16億7,800万円(同50.6%増)と、過去最高売上・最高益決算となった。リノベーション中古マンションの積極的な販売などにより、業績が大きく伸長した。
主力の中古マンション事業では、賃貸中の中古マンションを取得し、ポートフォリオとして賃貸運用しながら、退去した空室物件を順次リノベーションして居住物件として販売しているが、当期は保有物件の増加に伴い、賃貸売上が25億3,019万円(同7.1%増)、販売売上が144億5,232万円(同10.0%増)、販売利益率は15.3%と好調に推移した。
その結果、売上高は169億8,252万円(同9.6%増)、営業利益は22億4,111万円(同2.4%増)だった。
また、17年11月期を最終年度としていた中期経営計画の最終目標値を今期で達成したため、新たな中期経営計画(17年11月期~19年11月期)を策定。「中古マンション事業への経営資源集中」「不動産とITの融合による新たなビジネスの創出」を進める。そのほか、民泊事業の具体化を想定。同社が保有する1棟もので着手する計画。
次期は売上高218億円、営業利益33億5,600万円、経常利益27億2,700万円、当期純利益17億5,000万円、販売用不動産(中古マンション事業)残高398億円を見込む。19年11月期は売上高235億円、営業利益35億円、経常利益29億円、販売用不動産残高450億円を目標としている。
同社代表取締役会長兼社長の水永政志氏は「新築マンションは今後も販売数が減少していくとみており、その分、中古マンションへの需要は増え、事業環境は当面追い風が続く。
中古マンション事業では、これまでできていない物件情報の取得や全国の大都市におけるマーケット拡大を進めていきたい。1棟、区分共に物件取得競争は加熱しているが、賃貸中(オーナーチェンジ)物件に関しては参入しても継続する企業が少なく、競合は多くない」と述べた。