不動産ニュース / 開発・分譲

2006/8/25

三井不、商業施設開発を加速/地域活性化を視野に

「アーバンドックららぽーと豊洲」全景パース
「アーバンドックららぽーと豊洲」全景パース

 三井不動産(株)は、大都市・近郊エリアでの大規模商業施設開発を加速させる。9月28日オープンの「ラゾーナ川崎プラザ」(川崎市幸区)を皮切りに、「アーバンドックららぽーと豊洲」(東京都江東区、10月5日開業)、「ららぽーと柏の葉」(千葉県柏市、11月開業予定)、「ららぽーと横浜」(横浜市都筑区、2007年3月開業予定)を相次ぎオープン。全国ベースで開発適地を洗い出し、毎年継続的にオープンさせていく。

 今期オープンする4施設は、いずれも同社が「リージョナル型商業施設」に分類しているもので、「ライフ・ソリューション・コミュニティ」という考えのもと、同社からテナントへの逆提案、クラブ組織を通じたお客様とのコミュニケーションなど、商業施設を核にしたコミュニティ・文化の創造をめざしている。また、いずれの施設も、大規模マンションとの共同開発により、総合的な街づくりが行なわれている。

 これら施設のオープンにより、06年度末には同社の商業施設賃貸面積は約113万平方メートル(2005年度約86万平方メートル)と1.3倍に拡大。これが全面的に売上げ寄与する2007年度には、商業施設関連売上げが2005年度(570億円)比で4割程度上昇する見込み。今後も、「リージョナル型」同様に「ライフ・ソリューション・コミュニティ」をテーマとする「ライフスタイルパーク」、アウトレットパーク、都心型商業施設をエリアニーズに合わせて展開していく。

 今期以降開業する「リージョナル型商業施設」は、埼玉県三郷市のJR操車場跡地に開発する「(仮称)ららぽーと新三郷」や、初の首都圏外開発となる「ららぽーと磐田」(静岡県磐田市)など。
 また、「TOKYO-BAYららぽーと」(千葉県船橋市)では、建て替え・100店舗規模のテナント入れ替えなど、抜本的リノベーションに着手する。

 今後の商業施設展開について、三井不動産・岩沙弘道社長は「われわれの商業施設開発は、いかにして街を活性化するか、いかにして街づくりをしていくかというテーマに沿って行なっていくもので、何もない所にドカドカ建てていくわけではない。そのため開発適地は限定されてしまうが、現在全国的に洗い出しを進めている最中。今期は、たまたま大規模施設の開業が集中したが、来期以降も毎年継続的に新規施設をオープンしていく」と語っている。

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テナント間で『向こう三軒両隣』」を更新しました。ご近所さんと助け合いながら暮らす大切さや文化を表す言葉、「向こう三軒両隣」。近年この言葉が、商業施設のテナント間でも意識されるように。ビジネスライクな関係性を抜け出し、有事の際にも備えた関係性構築の大切さが再認識されています。