住友林業(株)は、9月25日付けで「緑の循環」認証会議(SGEC:Sustainable Green Ecosystem Council)を、同社が所有する40,246ヘクタールの国内山林について一括取得したと発表した。
「緑の循環」認証会議(SGEC)は2003年に設立された、森林が適正に管理されていることを証明する日本独自の森林認証制度。今回認証されたのは、北海道山林(北海道紋別市中心、15,314ヘクタール)、和歌山山林(和歌山県田辺市中心、2,260ヘクタール)、四国山林(愛媛県新居浜市中心、14,459ヘクタール)、九州山林(宮崎県日向市中心、8,213ヘクタール)。北海道から九州に広がる山林について一括取得したのは、今回が初。
(社)日本森林技術協会は今回の審査で、多様な森林の適正な管理、担当社員、請負業者の高い技術水準、安全対策、市民とのふれあいの場の提供などの活動について高く評価した。
併せて、同社子会社の住友林業フォレストサービス(株)(愛媛県新居浜市、代表取締役社長:作田公一氏)は同日付で、SGEC認定事業体の資格である認証林産物流システムを取得し、SGEC認証製品の取り扱いを可能にした。同システムは、加工・流通過程においてSGEC認証森林からの林産物を分別・表示管理し、SGEC環境ブランドを消費者に提供するシステム。
また、同社はFSC(森林管理協議会、本部:ドイツ)のCoC認証(Chain of Custody)を9月に取得した。
FSC森林認証は、適切に管理された森林から切り出された木材を使って製品が作られていることを証明する制度。適正な森林管理を認証する「森林管理認証」と、森林管理認証された森林の林産物でできた製品が、全ての過程において認証材以外の材が混入しないように管理されていることを認証する「CoC認証」の2種類の認証がある。
同社は今回、3月に認証済みの製材品・合板に加え原木、MDF、単板、建材に関してCoC認証を取得した。