住友林業(株)は、10月1日付で「緑の循環」認証会議(SGEC:Sustainable Green Ecosystem Council)による森林認証材の分別表示システムの認証(CoC認証)を、使用する認証材の流通から住宅建築に至るまでの全工程で取得したと発表した。
「SGEC森林認証」とは、森林が適正に管理されていることを証明する日本独自の森林認証制度。同社では国内に保有する4つの社有林(北海道・紋別、和歌山・小川、四国・新居浜、九州・日向)全域・約4万haにおいて06年9月に取得しているが、今回、認証材の加工・流通から住宅建築に至る過程においても、認証森林からの林産物として、非認証材などと混じることなく適正に分別・表示管理されていることが証明され、CoC認証(加工・流通過程の管理の認証:Chain of Custody)取得に至ったもの。
森林認証と、CoC認証の両面での認証取得は、大手住宅メーカーでは初となる。
今回の認証審査においては、「住友林業の家」に使用する認証材の流通、製材、プレカットの各工程について詳細なフローおよびそのチェックポイントを規定し、住友林業、製材工場、および全国30ヵ所の同社指定のプレカット工場の審査を受けている。そして、それぞれの工程において、非認証材が混入することなく分別管理が可能な体制であることが客観的に認められ、認証取得に至った。
同社では今後国産材、認証材の利用を推進すると共に、先般発表した「DNAによる木材製品の識別技術」などのテクノロジーもいかしつつ、トレーサビリティとサステナビリティを追及、より環境・社会に配慮した安心の家づくりに取り組む、としている。