(株)アーバンコーポレイション(広島市中区、代表取締役社長:房園博行氏)は4日、高級不動産仲介に特化した世界的なフランチャイザー「サザビーズ・インターナショナル・リアルティ(SIR)」の日本第1号となる拠点を東京都千代田区麹町に設置し、営業を開始した。
同社は2007年7月、子会社の「日本サザビーズ・インターナショナル・リアルティ(JSIR、東京都千代田区、代表取締役社長:中村真詩氏)を通じ、SIRから同ブランドの日本国内における25年間の独占的使用権を獲得。世界33ヵ国・484ヵ所の営業拠点を持つSIRのネットワークを介し、国内外の高級不動産物件を国内富裕層に仲介するとともに、国内の高級不動産を海外富裕層に仲介する。
金融機関や百貨店の外商部、税理士ネットワーク等と提携し、富裕層の囲い込み、不動産周辺サービスの提供などについて相互協力を行なう。また、当面はインターネットホームページ、ネットワークの情報誌等を通じ顧客を囲い込む効率的な営業に特化。大手仲介会社と業務提携することで、営業ネットワークを充実させていく。
同日会見した、アーバンコーポレイション・房園社長は「不動産は金融と結びつきグローバル化したが、リテール不動産についてクロスボーダーな仲介をする業者はいなかった。富裕層が海外不動産を求める動きはごく自然なもの。高級不動産仲介にとどまらず、さまざまな企業との提携により、富裕層をターゲットにしたビジネスを展開していきたい」と語った。
また、JSIR・中村社長も「われわれが取り扱う物件は、最低で1億円以上、最高で200億円程度のものもある。2~3年以内に、年間取扱高150億円をめざしたい」などと語った。