旧・興和不動産(株)のケイアール不動産(株)が、東京地裁より特別清算開始決定を受けたことが、(株)帝国データバンクの調査で明らかになった。負債は、約1,677億6,300万円。
同社は、1952年に旧・日本興業銀行系の不動産売買業者として設立。マンション分譲や戸建住宅の販売、オフィスビルや都心部での外国人向け高級アパートの賃貸管理を手がけていた。賃貸事業部門では、大都市圏に70棟あまりのオフィスビルや外国人向け高級アパートなどの賃貸不動産を保有。1993年4月期には、売上高約1,964億円を計上していた。
しかし、バブル経済の崩壊による影響で保有資産が劣化。日本興業銀行の支援を得ながらリストラを進めていた。04年に、マンション販売業者として分離独立していた興和不動産販売(株)(現・興和不動産(株))に賃貸・分譲事業を譲渡。商号をケイアール不動産(株)へ変更していた。