不動産流通大手の東急リバブル(株)、東京建物不動産販売(株)、野村不動産アーバンネット(株)、三井不動産販売(株)、三菱地所リアルエステートサービス(株)の不動産流通大手5社で運営する不動産オークションサイト「AUC'S(オークス)」(http://www.auc-s.com)が17日に開設される。
5社は2007年9月、不動産オークション手法の導入による流通市場活性化を目的とした「不動産オークション協議会」を設立。不動産オークション事業の可能性を探っていた。今回のサイト開設で、不動産オークションという販売チャンネルを加えることにより、ユーザーの選択肢と各企業の集客手法の拡大を図る。
「オークス」は、5社が取り扱う1都4県(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城)の住居系不動産を出品。オークション開催期間中は、オークス共同サイトと各社の専用サイトで併行して物件を掲載。販売経路を拡大する。
出品者(売主)は、必ず会員会社を通じて不動産を出品。入札、出品、契約、引き渡しまで会員企業の営業担当者がサポートする。また、オークション方式は、競り上がり(入札期間終了時に最高価格を入札したユーザーが契約交渉権を得る)とフリービット(入札期間終了後に開札し、最低落札価格以上で最高価格を提示していた入札者が契約権を得る)を選択できる。出品・入札には費用がかからないが、売買契約時には、通常の仲介手数料が必要となる。
第1回目のオークションは、7月17日に物件公開を開始。22日より入札を受け付け、28日正午に終了する予定。今後は、マーケットニーズやユーザビリティなどを確認しながら、年3回程度を定期的に開催。来年度以降に、出品エリア、開催方法、会員規模などを拡大していく。