旭化成ホームズ(株)は6日、三協立山アルミ(株)と共同で、「冷暖房輻射パネル」を開発したと発表した。
輻射冷暖房とは、温風や冷風を出さずに心地良い室内環境をつくる住宅用冷暖房。
市販されている輻射パネル使用の冷暖房システムは、スチール製やアルミ製の配管に直接冷温水を流し、かつ冷温水の循環回路を密閉して酸素の供給を遮断する「密閉型循環方式」がほとんどであった。そこで同社では、アルミパネルに架橋ポリエチレン管を挟み、接水部を樹脂化した錆や腐食の心配がないパネルを開発、密閉型ではなく開放型循環方式での利用を可能とした。
価格は、既存の密閉型循環システムにより設置した場合より、2分の1~3分の1程度に抑えられる見込み。
同社は、2007年からモニター邸や試験棟などでの実証試験を行なっており、今後は特に冷房効果などについての検証を進め、今秋頃をめどに商品化をめざす。