三鬼商事(株)は13日、2009年10月末時点のオフィスビル市況調査を発表した。
東京ビジネス地区(都心5区)の空室率は、平均で7.76%と、前月比で0.14ポイント悪化した。入居テナントの新規供給に伴う解約予告や、中小規模の解約・縮小の動きが見られたことが要因。大型新築ビルに成約や入居の動きが見られたものの、大型既存ビルの募集面積が増加したことで、都心5区全体の空室在庫はこの1ヵ月間に約1万坪増加。新築ビルの空室率は、23.45%(前月比▲2.12ポイント)。
また、大阪ビジネス地区の平均空室率は10.14%(前月比▲0.28ポイント)。5年5ヵ月ぶりに10%を超えた。新築・既存ビルともに募集面積が増加したため、大阪ビジネス地区全体の空室在庫はこの1ヵ月間に約6,000坪増加。新築ビルの空室率は、41.17%(同1.6ポイントアップ)であった。