三鬼商事(株)は8日、2009年12月末時点の大阪のオフィスビル市況調査を発表した。
大阪ビジネス地区の空室率は、平均で10.34%(前年同月比3.52ポイント上昇)となった。なお、既存ビルは9.13%(前月比0.04ポイント上昇)、新築ビルで42.21%(同3.55ポイント上昇)となった。
新規供給量が延床面積13万3,357坪(供給棟数23棟)と、供給量・棟数ともに増加したことや、テナント企業のオフィス縮小の動きが、空室率を押し上げたもの。
既存ビルは、09年後半にオフィス縮小の動きが弱まってきたものの、需給改善の兆しが見えてくるにはまだ時間がかかるとしている。
10年は、新規供給量が延床面積13万2,244坪(供給棟数8棟)と、供給量・供給棟数ともに09年とほぼ同量で、09年に完成した新築ビルも募集面積を残していることから、テナント誘致競争が激化すると同社は分析。
テナント企業の要望へ柔軟に対応することが大きな課題としている。