(株)東京カンテイは30日、「中古マンション価格天気図」を発表した。全国のファミリータイプの中古マンション流通価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。
同月は、全国47都道府県のうち、価格の下落傾向をしめす「雨」「小雨」の合計が25と前月の28から減少。また価格の上昇傾向をしめす「晴れ」「薄日」が14と、前月の10から増加している。
同社では、「春の商戦期にさしかかり、流通事例数に増加傾向がみられ、全般的には立地条件の良い物件を中心に中古市場が活性しつつあるが、依然として築浅物件が住宅ローン返済難で市場に出ることで、価格を押し上げるケースも散見される」としている。
首都圏は、千葉県で価格が前月比1.3%増と上昇したが、埼玉県では同0.0%と横ばい、東京都では同▲0.6%、神奈川県では▲0.7%と、ともに下落した。流通事例数には増加傾向がみられるが、価格推移は小幅となった。埼玉県は「小雨」となり、東京都・神奈川県・千葉県は「薄日」。
近畿圏は、滋賀県が「薄日」から「晴れ」に改善、大阪府は「雲」、兵庫県は「雲」、京都府は「小雨」、奈良県は「雨」、和歌山県は「雨」のままとなった。
調査の詳細は同社ホームページを参照のこと。