(財)日本不動産研究所(JREI)は10日、東京23区のマンション価格動向をまとめた「住宅マーケットインデックス2010年下期」調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションから提供された事例データをもとに、賃貸および分譲マンションの賃料・価格・平均利回りを、新築と中古(築10年)、大型(80平方メートル以上)、標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)の各タイプ別、エリア別に集計・分析したもの。
1平方メートル当たりのマンション価格をみると、都心5区の新築は、大型が151万1,000円(前期比▲0.7%)、標準が98万9,000円(同 6.6%増)、小型が104万6,000円(同3.5%増)。中古は、大型が118万円(同▲4.8%)、標準が83万6,000円(同0.2%増)、小型が78万円(同0.2%増)。新築・中古ともに下落への転換、価格上昇も一段落し、上昇率は縮小した。
東京23区も、新築は大型が101万7,000円(同5.5%増)、標準が78万円(同▲1.5%)、小型が95万円(同▲0.9%)。中古は、大型が70万1,000円(同1.9%増)、標準が58万6,000円(同▲2.7%)、小型が66万円(同3.2%増)と、都心5区同様に価格上昇に一服感がみられた。
一方、1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築では、大型が4,933円(同3.9%増)、標準が4,202円(0.9%増)、小型が 4,420円(同1.4%増)。中古は、大型が4,357円(同4.6%増)、標準が3,778円(同0.7%増)、小型が4,098円(同1.3%増)とすべてのタイプが上昇、賃料の底打ち傾向にある。東京23区も、新築は大型が4,538円(同2.9%増)、標準が3,574円(同2.2%増)、小型が3,769円(同0.2%増)。中古は、大型が3,991円(同3.8%増)、標準が3,213円(同2.2%増)、小型が 3,507円(同0.1%増)となり、全タイプで上昇した。