クリエイティブ・シティ・コンソーシアムは、25日の「カタリストBA(バ)」オープンに先立ち、22日に報道陣向けに内覧会を開催した。
クリエイティブ・シティ・コンソーシアムとは、(株)三菱総合研究所、コクヨファニチャー(株)、東京急行電鉄(株)、東京電力(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、日本電信電話(株)の6法人が発起人となり、日本におけるクリエイティブ産業の集積に必要な都市環境要件を検討することを目的に設立した団体。
現在60法人以上が入会しており、二子玉川エリアをモデル地区に、クリエイティブな人材・産業が集積することで創造性を刺激し、自発的に成長を促進する都市環境を整えたビジネス区域の創出をめざしている。
今回二子玉川ライズ・オフィス(東京都世田谷区)8階にオープンした「カタリストBA」は、同コンソーシアムの会員企業をはじめクリエイターや起業家などが集い、グループワークやセミナー等を開催することができる場。こうした活動を通じた創造プロセスを支援することで、オープンイノベーションを誘発することを目的としている。
同フロアには、日常的なミーティングやセッションを行なうことができる円形の「スタジオ」を中心に、キッチンテーブルを囲み、人と情報の交流を促すコミュニティLANなどを設置した「コネクティブキッチン」、会員企業が研究開発中の機材を持ち込み、それを活用してもらうことで新しいアイディアを得ることができる「ツールラボ」、ライブラリーやバーの機能を備え、窓際でリラックスできる「アウトドアサロン」、ブースタイプやシェアタイプなど、独立しながらも異分野のクリエイターと協働することができる「コラボレーションオフィス」を設置している。
記者会見を行なったクリエイティブ・シティ・コンソーシアム副会長の松浦克守氏((社)俯瞰工学研究所代表理事)は、「二子玉川はビジネスとクリエイティブが共存する近未来のモデル都市となる可能性を秘めている。カタリストBAを、新しいクリエイティビティが発信されるムーブメントの中心となる場にしていきたい」などと語った。