不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)は20日、不動産広告のさまざまな表記における一般消費者の認識を調べることを目的に実施した「不動産広告に関するアンケート」調査の結果を発表した。
調査期間は2011年9月7・8日の2日間。1年以内に不動産購入・賃貸に関わった(検討も含む)20歳以上の男女を対象にインターネットで調査したもの。有効回答数は2,070人。
「駅からの徒歩圏」の定義については「10分まで」との回答が38.4%で最多。平均は12.6分だった。「15分超~20分まで」を徒歩圏として認識するユーザーは全体で9.3%。購入・賃貸別にみると、購入ユーザーが11.2%、賃貸ユーザーが7.3%であることから、購入ユーザーの方が徒歩圏として認識する範囲が広い傾向が見られた。
「築浅物件」の定義については、「5年まで」との回答が45.0%で最多、平均は5.2年となった。一方、20年以上でも築浅物件と捉える意見も相当数みられた。世帯年収別にみると、年収が高い方が「築浅」を短く捉えており、300万円未満の平均が5.6年なのに対し、1,000万円以上1,500万円未満の平均は4.6年となった。
「デザイナーズマンション」の印象については、「統一感のある空間」が53.1%で最も多く、以下、「カッコ良さ優先」が51.2%。「著名な建築家が設計」が48.3%。年代別では、20代・30代の若い世代に「カッコ良さ優先」の回答が目立った一方、40代・50代では「著名な建築家が設計」の回答割合が高く、世代間での意識の差が顕著になった。
賃貸住宅で飼えるペットがどのような動物かとの問いでは、「小型犬(94.6%)」「猫(91.8%)」「中型犬(80.6%)」で上位に。「ペット可」の表記がなくても飼えると思う動物では「昆虫(74.4%)」「小型の魚(70.1%)」「カメ(60.4%)」が上位を占めた。なお、20代・30代においては「ペット可」の表記があれば大型の爬虫類も飼えると認識している人が4割超という結果となった。