アパグループは25日、「アパホテル銀座京橋」(東京都中央区、総客室数170室)と「アパホテル新富町駅前」(東京都中央区、総客室数135室)を起工した。
両ホテルとも、同グループの中期5ヵ年計画「SUMMIT5」に基づく新規出店。建設地は、マンション用地として取得していたものをホテルに転換した。「銀座京橋」は、東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩2分に立地する、地上11階建てのホテル。「新富町駅前」は、東京メトロ有楽町線「新富町」駅徒歩2分に立地する、地上12階建てのホテル。オリジナルベッド、40型大型テレビなど快適性を高めた客室と、LED照明、節水浴槽、遮熱カーテンといったエコ仕様が特長。完成は、どちらも2012年6月予定。
同グループは、現在進行中の中期計画が折り返しを迎え、都心3区のホテル棟数ナンバー1(用地取得、未着工含め26棟)を達成したことから、最終年度となる15年度のホテル運営客室数目標を、4万室から5万室へ上方修正した。新宿御苑(総客室数422室)で着工準備中のほか、このほど中央区宝町でも用地を取得。総客室数99室のホテルを計画している。
同日会見した、アパグループ代表の元谷外志雄氏は「リーマンショック後の地価、建築費、金利の“3低現象”と、自己資金により、これまでは当社の投資目線にあった価格で都心・駅近の用地が取得できた。ただ、ここにきて土地代と建築費が上昇しているほか、金融緩和でライバルも増えてきた」と、用地取得競争が激化しているとしたが「ホテルをこんなにたくさん建設して大丈夫かという声もいただくが、立地選定さえ誤らなければ、東京都心には無限のホテル・マンションニーズがある。ホテルはスカイツリー効果が期待できるし、ここにきて海外からのニーズも増えてきた。都心部であと30~50ヵ所は建設できる」と、意欲を見せた。