不動産ニュース / 開発・分譲

2012/6/19

震災後自社初の「湾岸タワー」。東京・豊洲で185戸/三井不動産

「パークタワー豊洲」完成予想図。同社としては、東日本大震災後初となる、東京湾岸エリアでのマンション。そのため、建物の耐震性確保、災害時のバックアップ体制の強化など、安全・防災対策を徹底的に強化しているのが特徴
「パークタワー豊洲」完成予想図。同社としては、東日本大震災後初となる、東京湾岸エリアでのマンション。そのため、建物の耐震性確保、災害時のバックアップ体制の強化など、安全・防災対策を徹底的に強化しているのが特徴
モデルルーム内部。メインターゲットは、DINKS、プレファミリー層。引き戸や可動間仕切りを使うことで、効率のいい間取り提案とライフスタイルの変化にも対応する。ピアノ塗装の建具や天然石貼りのキッチンカウンター・洗面所など、グレード感もある
モデルルーム内部。メインターゲットは、DINKS、プレファミリー層。引き戸や可動間仕切りを使うことで、効率のいい間取り提案とライフスタイルの変化にも対応する。ピアノ塗装の建具や天然石貼りのキッチンカウンター・洗面所など、グレード感もある

 三井不動産(株)は、東京・豊洲エリアで分譲タワーマンション「パークタワー豊洲」(東京都江東区、総戸数185戸)の1期1次120戸を、22日から販売する。近鉄不動産(株)との共同事業。

 同物件は、東京メトロ有楽町線「豊洲」駅徒歩5分の倉庫跡地に建設する、地上19階建てのマンション。同社が豊洲エリアでマンションを供給するのは、2009年の「THE TOYOSU TOWER」(東京都江東区、総戸数825戸)以来3年ぶり。また、東日本大震災後初めての、東京湾岸エリアでの供給物件でもある。

 そのため、防災対策の強化による「安全安心」を前面に出しているのが最大の特徴。建物は、建設地を地下鉄が通過することから免震構造ではなく制震構造だが、高強度コンクリート、建物基礎への剛性を高めた耐圧盤(メガスラブ)、杭頭部への鋼管巻きによる強化、地盤の密度を高める「サンドインパクション工法」などを導入した。20時間稼働の非常用発電機、移動可能なキャスター付き蓄電池(4kwh)2機、シェアリング用電気自動車、太陽光発電からの送電システムなどにより、災害時の電力供給を確保。1階、10階、19階に備蓄倉庫を設置し、食糧・水、簡易トイレ、炊き出しセットなどを共有で備蓄していく。

 住戸は、1LDK~3LDK、専有面積41~79平方メートル。DINKSやプレファミリーをメインターゲットに、可動間仕切りや引き戸の多用などで開放感とフレキシビリティのある間取りを提案している。

 11年10月にホームページでの資料請求を開始。今年4月下旬から事前案内を行なっており、これまでに反響3,200組、モデル来場者900組を集めている。1期の販売価格は、2,980万~7,230万円。最多価格帯5,900万円台、坪単価262万円。

 19日会見した、同社都市開発一部長の山田貴夫氏は「都心への距離の近さ、商業・文化施設の充実など、豊洲エリアは楽しく快適に生活できる都心居住の最適地と認識している。東日本大震災を受け安全防災面を強化したこともあり、1期で120戸を販売することができた」などと語った。
 また、販売を担当する都市開発一部営業室室長の斉藤 裕氏も「湾岸エリアは、東日本大震災により売れ行きが鈍るのではと心配したが、安心安全を訴求することで、他社も含め売れ行きは好調。当物件も、予想を2割上回る反響・来場を得ている。約6割が地元外からの広域集客というのも想定以上で、ユーザーが豊洲のブランド、子育て環境を評価している証左とみている」とした。

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