アットホーム(株)と(株)三井住友トラスト基礎研究所は21日、2012年第1四半期のマンション賃料インデックスを発表した。アットホームの全国不動産情報ネットワークで成約した全国10都市の賃貸マンションを対象に、四半期ごとに調査しているもの。09年第1四半期を基準点とした連鎖型の指数。
今期の全国主要都市の総合賃料指数は、札幌市101.97(前期比0.27ポイントアップ)、仙台市109.21(同3.49ポイントアップ)、名古屋市96.14(同▲3.17ポイント)、大阪市105.89(同1.70ポイントアップ)、東京23区95.63(同0.95ポイントアップ)、横浜・川崎市99.11(同0.87ポイントアップ)、埼玉東南部98.42(同1.37ポイントアップ)、千葉西部96.60(同0.63ポイントアップ)、福岡市96.81(同1.02ポイントアップ)、大阪広域97.15(同1.08ポイントアップ)。前期比では、名古屋市のみが下落となったが、横ばい、上昇、下落が入り混じる結果となった。
東京23区はほぼ横ばい基調だったが、物件種別では、シングルタイプ(18~30平方メール未満)が95.00(同0.38ポイントアップ)、コンパクトタイプ(30~60平方メートル未満)が96.45(同1.10ポイントアップ)、ファミリータイプ(60~100平方メートル未満)が91.33(同1.41ポイントアップ)とすべてで指数がアップ、コンパクトとファミリーが上昇に転じるなど、下げ止まり感が強まっている。賃貸マンションの新規供給が過去最低レベルにまで落ち込み、既存物件の稼働率が改善。賃料調整の動きが収束しつつあることが要因とみられる。