(株)アールシーコアはこのほど、BESS事業(自然派個性住宅の製造・販売)において、新世代ログハウス「G-LOG(ジーログ)」を発売。5日に同社住宅の総合展示場「BESSスクエア」内にモデルハウスをオープンした。
同事業は、ログハウス建築からスタートしており、現在、国内のログハウス市場の過半のシェアを占める。今回、さらなるマーケット拡大に向け、ログハウス普及を強化する目的で新商品を発売した。
「G-LOG」は、「YAJIRI(矢じり)」をイメージした三角屋根デザインを採用。10:12のシャープな勾配としたことで、屋根下である2階軒下に高さ4.3m、奥行き2.1mという広々とした空間を確保。家の内と外をつなぎ、季節を感じながら自然体で暮らす新たな暮らしスペースとして、“超ベランダ”空間「NIDO(ニド)」(イタリア語で「巣」を意味)提案する。
なお、「NIDO」は延床面積に入らないため、同社では延床面積に「NIDO」を加えた「暮らし面積」としての考えを打ち出している。
また、メンテナンスの頻度を減らしながら長寿命を実現する耐候性を増したBESSオリジナルの新開発塗料「セミオペーク」を採用。さらに、エネルギー消費量10%削減を実現する「認定低炭素住宅」、建て替え時の地球環境負荷をなくした「長期優良住宅」の認定も得ている。
工法は丸太組構法で、ログ材は北欧産パイン材を使用。延床面積107.3平方メートル(32.4坪)、1階デッキ16.56平方メートル(5坪)、「NIDO」16.56平方メートル(5坪)、標準価格は2,050万円(税込み)。
同社ではこれまでは暮らし提案が中心だったが、今後はログハウスが持つ強い構造や、ログ壁自体が果たす「制振装置」の役割、また、手入れをすれば長寿命である点など、ハード面での性能の良さもアピールしていく考え。
モデルハウスオープンに先立ち、4日に実施した発表会で、同社常務取締役の谷 秋子氏は、「これからの時代には、“地に足がついた暮らし”が求められ、“本当の暮らし満足”に目を向けることが必要。当社はその答えを“ログハウスでの暮らし”とする。スローライフ、木を使いこなす日本文化、循環型の素材などさまざまなログハウスの良さを発信して普及を強化していく」などと述べた。
続いて挨拶した同社代表取締役の二木浩三氏は、「G-LOG」のGはBESS流Glocal(グローカル)を意味し、日本文化の感性で作り、世界に発信しても認められる新世代ログハウスを目指していることについて説明。「かつての日本の家ではよく見られた、中でも外でもない軒下。価値観の変化や効率を追う時代の中で、非効率なものされてきたが、当社では、あえて“軒下文化”として、新たな生活様式を提案していきたい」などと語った。