三井不動産(株)は、大規模商業施設「ららぽーと富士見」(埼玉県富士見市)を10日にグランドオープンする。6日、プレス向け内覧会を行なった。
同施設は、東武東上線「鶴瀬」駅より約1.5km。同駅のほか、同線「ふじみ野」駅、「志木」駅など5駅から路線バスを乗り入れる。開発面積は約17万7,000平方メートル。鉄骨造4階建て(商業棟)で、延床面積は約18万5,000平方メートル、店舗面積は約8万平方メートル。293店舗が入居し、東武東上線沿線エリアで最大級の商業施設となる。
「ららぽーと」ブランドで展開する広域商業施設としては13番目の施設で、北関東エリアにおける旗艦店と位置付ける。半径10km圏内の総人口は約160万人、車で20分圏内の総人口は約65万人で、世帯数増加率は埼玉県平均を上回る9.0%(2010年国勢調査より)。年代別の人口構成比も20~40歳代で42.9%を占め50歳代以上も30%以上いるなど、世代の偏りがないことから、多世代に対応できる施設を目指した。
施設コンセプトを「人・モノ・文化が交差する新拠点~CROSS PARK」とし、認可保育所やクリニックモールなどを誘致。地元のJAと連携して地元産の野菜を販売する店舗や館内のレストランで地元野菜を提供するなど、地産地消を推進する。また、入居した293店舗すべてが地元の商工会に加盟するなど、地元に密着した施設として展開していく。
建物の中央部に設けたフードコートは3層吹き抜けとして、館内回遊の拠点として位置付ける。テーブルを置いた一般的な食事スペースのほか、カウンター席やスタンディング形式の食事スペースを設けるなど、さまざまな使い方を提案する。
6日の記者会見で同社常務執行役員商業施設本部長・石神裕之氏は「ららぽーとは、初弾の『船橋』が開業して今年で35年目の節目。秋以降、神奈川県海老名市や東京都立川市でも開業を予定している。ワンストップショッピングができる環境を提供し、地域に根付いた施設を目指したい」と語った。