(株)帝国データバンク(TDB)は3日、2015年8月の「TDB景気動向調査(全国)」の結果を発表した。調査対象は2万3,283社、有効回答は1万833社。
同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分かれ目)は45.1(前月比0.3ポイント増)と2ヵ月ぶりに悪化。世界経済の混乱などが要因。国内景気については雇用・所得環境が安定していることもあり、景況感の悪化は小幅にとどまった。
企業規模別では、「大企業」48.9(同0.1ポイント増)「中小企業」44.1(同0.4ポイント減)、「小規模企業」43.2(同0.2ポイント減)。
業界別にみると、「不動産」48.4(同1.4ポイント減)、「建設」48.8(同0.2ポイント増)となった。全体では、10業界中6業界で悪化している。「不動産」は、土地や建物売買が低調なことが悪化の要因。
また「不動産」の景況感の先行きについては、「圏央道の全線開通による特需を期待」「政府の経済対策が息切れしており、踊り場的状況になるのでは」などといった声が上がった。