(株)大京とオリックス(株)はこの度、資本提携を行なうと発表した。
具体的には大京はオリックスに対し、普通株式第三者割当増資(230億円)を行ない、オリックスは2005年3月25日を払込期日としてその全額を引き受ける。また、優先株式200億円分を現優先株式より譲り受ける。
これによりオリックスは総議決権数の43.98%を保有する筆頭株主となり、大京はオリックスの持分法適用会社となるほか、オリックスは大京の発行する優先株式の3分の1を保有することになる。また、オリックスは大京に対し、200億円の融資枠を設定する予定。
これと同時に大京は臨時株主総会を開催し、経営陣の異動を行なうと発表。現大京代表取締役社長の山崎治平氏は取締役兼執行役会長に、取締役兼代表執行役社長・グループCEOには現オリックス専務執行役ファイナンス本部長の田代正明氏が就任する予定。また、取締役兼代表執行役COOには栗原清現大京取締役兼専務執行役員が、同じく取締役兼代表執行役CFOに平井正人現オリックス自動車(株)取締役副社長イフコ・カンパニー・プレジデントがそれぞれ就任する。
大京はオリックスと資本提携することにより、財務基盤の安定化と信用力およびブランド力向上が見込まれることから事業再生計画達成を進めたいとし、また、オリックスは現在注力している企業再生ビジネスの一環として位置付けている。
なお両社は、今回の資本提携につき、オリックスグル-プの不動産事業会社であるオリックス・リアルエステート(株)のマンション分譲事業強化を目的とするものではない旨を強調している。