(株)大京が杉並区浜田山に建築していたマンション「ライオンズ浜田山セントマークス」が、20日竣工した。
同物件は、京王井の頭線浜田山駅徒歩6分、井の頭通りに面した約1万3,000㎡の敷地に建築された、地上3~13階建て、総戸数212戸のマンション。敷地は、元日産自動車の社員寮跡地で、井の頭通り沿いの南面が準住居地域、北面が第1種低層住居専用地域となる。そのため、周辺住民の要望を数多く取り入れ、南面は公開空地を広く取った高層建築とする一方、北面は低層住宅をコの字に配し、その中央約2,200㎡は既存樹を数多く残した中庭とし、周辺景観・採光に配慮した。公開空地も含めた空地率は53%。
建物は、専有面積51~167㎡の1LDK~4LDKで、専有面積90㎡台を中心とした。低層住宅のうち61戸が、専門デザイナーが購入者の意見を聞き取り、窓の位置から水周り、住宅設備、間取りに至るまで自由に組み立てられる「プラン・オートクチュール」を採用。22世帯が利用したという。価格は、4,000万円台から1億8,000万円台まで。最多価格帯は8,000万円台。坪単価300万円。1億円を超える住戸が63戸。04年春の販売開始以来2,200組が来場。残り14戸まで販売が進んでいる。
同社副社長の栗原清氏は「このマンションを企画するにあたっては、もっと専有面積を小さくしたほうがいいのでは、もっと総戸数を増やしたほうがいいのではといった意見もあったが、平均価格が8,000万円台になってしまっても、広さにこだわって作ったことで、いいものが作れたと思う」と語っている。また、「プラン・オートクチュール」で得られた購入者のニーズについては、今後のマンション企画にフィードバックするという。