設立記念フォーラムには、マンション管理員をめざすユーザーや現職のマンション管理員、管理会社社員など100名超が参加した |
マンション管理員の資質向上を目的とした一般社団法人マンション管理員検定協会(東京都中央区、理事長:日下部理絵氏)は10月30日、文京シビックホール(東京都文京区)で設立記念フォーラムを開催。初の「マンション管理員検定」を、2011年7月31日(日)に実施すると発表した。
同協会は、マンション管理の最前線にいる「マンション管理員」の資質向上によるマンション管理の質の向上と、専門職としての認知度を高めマンション管理業界の発展に寄与することなどを目的に、10年7月に設立された。「マンション管理員検定」は、マンション管理員の資質を担保する統一的な基準として実施を検討してきたもの。
マンション管理に必要な各種法令はもとより、管理現場で必要となる建物知識や組合運営、入居者とのコミュニケーションスキルなど、実務能力を重視した資格とする。マンション管理員をめざす人、マンション管理員、管理組合の理事、マンション入居者などを対象としていく。
試験は、来夏以降年2回、全国主要5都市(札幌、仙台、東京、大阪、福岡)で実施。4択・全50問で行なわれ、公的資格である「マンション管理士」「マンション管理業務主任者」の有資格者は5点免除を導入する。今後、試験開催までにマンション管理会社、各種資格予備校、職業訓練校、行政などと連携し、資格周知を進めていく。
設立フォーラムで講演した日下部理事長は「マンション管理の質において特に重要となるのが、管理員やフロントマンの資質。管理員に求められる知識は多様化・高度化しており、高い専門性と職業意識が必要となる」と、資格制度の必要性を説いた。