2024/07/26 18:00更新
産官学の研究施設とビルを遠隔接続/NTTUD

 NTT都市開発(株)は25日、2024年3月に開業した「アーバンネット仙台中央ビル」と3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu」との連携がスタートしたと発表した。


 この取り組みは、20年5月に仙台市とNTTグループで締結した「都心部の活性化に関する連携協定」と、22年7月に(一財)光科学イノベーションセンター(PhoSIC)とNTTグループの間で締結した「次世代放射光施設『NanoTerasu』の産業利用促進に関する連携協定」に基づくもの。東北大学青葉山新キャンパス内に整備された「NanoTerasu」と、同ビル低層部の施設「YUI NOS」が連携する。


 「NanoTerasu」は、太陽光の10億倍以上の明るさの光(放射光)を使い、10億分の1mの世界を観察することができる「巨大な顕微鏡」で、産官学で構成する「官民地域パートナーシップ」によって整備・運営されている。


 今回、YUI NOSにNanoTerasu利用促進のために分析室と仮眠室を整備。分析室では、NanoTerasuと遠隔接続し、同ビルにいながら現地の状況をリアルタイムに把握でき、測定データの取得等も可能になる。仮眠室では、夜間や数日間に及ぶ長時間測定を快適な環境でサポートする施設として、ユニットバス付きの個室を整備した。


 また、YUI NOS2階のコワーキングスペースには、相談窓口機能を設置。NanoTerasuの利用検討者の相談に応える。常駐のコミュニティマネージャーが一次対応し、相談内容によって仙台市と連携した専門家にマッチングしていく。連携スタートに合わせてNanoTerasuの産業利用促進委向けたイベント等も開催していく。



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