(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターは3日、「住まいのリフォームコンクール」の入賞作品を発表した。同コンクールは住宅リフォームの普及促進・リフォーム水準向上を目的に1985年度よりスタートし、今年で41回目。
応募数は「住宅リフォーム部門」は306件、「コンバージョン部門」は10件。学識者らで構成する審査委員会(委員長:神戸芸術工科大学・松村秀一学長)が審査し、上位賞を含む入賞作品を決定した。
国土交通大臣賞に選ばれたのは、コンバージョン部門で応募された「瀬戸 2棟空家の改修」(愛知県瀬戸市)。築50年超の木造住宅と鉄骨造の事務所建物の改修で、構造躯体も相応に傷んでいたことから、予算との兼ね合いで使い方に応じた各室の性能設定を行なうなど、暮らし方に沿ったリフォームを施した。空き家の有効活用・子育て環境の充実・地域活性化への貢献などの政策課題にも関係する実践例として、高い評価を受けた。設計はアトリエメイ一級建築士事務所、施工は(株)箱屋と児玉佑司氏。
入賞作品は、5・6日に香川県で行なわれる住生活月間中央イベントにてパネル展示されるほか、全国で開催される住宅関連のフェアやセミナーでも展示する予定。