三井不動産(株)は7日、2025年第3四半期決算(連結)を公表した。
当期(24年4月1日〜12月31日)は、売上高1兆6,767億9,900万円(前年同期比1.3%減)、営業利益2,206億円(同10.1%減)、事業利益(営業利益と持分法投資損益と固定資産売却損益の和)2,252億8,600万円(同22.8%減)、経常利益1,729億4,600万円(同13.4%減)、当期純利益1,440億2,200万円(同13.5%減)。賃貸・マネジメントといった主要セグメントが好調に進捗。投資有価証券の売却も進んだことで、通期業績予想の達成に向けて順調に推移している。
賃貸セグメントは、前期の物件売却の影響があったものの、オフィスの賃貸収益や商業施設の売上増などが寄与して増収増益。セグメントの営業収益は6,426億5,400万円(同6.0%増)、事業利益は1,315億5,100万円(同200万円増)となった。オフィス・商業合わせた四半期末の空室率は3.8%(前期末と同水準)、首都圏のオフィス空室率は2.5%(前期末比0.3ポイント上昇)。
分譲セグメントは、売上高3,050億5,400万円(同24.4%減)、事業利益515億100万円(同44.6%減)となった。国内住宅分譲で前年同期を上回ったものの、投資家向け・海外住宅分譲の売上計上が第4四半期に偏重していることで減収減益となった。国内新築マンション分譲の当期予定計上戸数3,650戸はすでに契約100%を達成済み。
マネジメントセグメントでは、リパーク(貸し駐車場)事業の稼働が好調、仲介・アセットマネジメント等においてもリハウス(個人向け仲介)の取扱単価上昇などで好調に推移した。セグメント営業収益は3,555億4,900万円(同5.2%増)、事業利益は510億3,100万円(同10.1%増)だった。
通期業績については売上高2兆6,000億円、営業利益3,600億円、事業利益3,900億円、経常利益2,800億円、当期純利益2,400億円を見込む。