旭化成ホームズ(株)は12日、「首都圏における戸建住宅の全館空調満足度調査」結果を発表した。調査は2024年10月8〜15日に、Webアンケート方式で実施。対象は、10年以内に戸建てを新築した首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の30〜79歳。全館空調が237人、個別エアコン空調が736人。
温熱環境に関する満足度については、全館空調が70.1%(大変満足28.7%+満足41.4%)、個別エアコン空調が50.1%(大変満足13.7%+満足36.4%)。全館空調利用者の約7割が満足と回答し、個別エアコン空調利用者と比べて20ポイントも高い結果となった。
満足度を項目別に見ると、「高断熱・高気密であること」(大変満足27.8%+満足40.5%)、「熱中症、ヒートショックになりにくい」(大変満足26.2%+満足40.1%)等、すべての項目で6割以上の満足度となった。特に「部屋間に温度差のない温熱環境」(大変満足29.1%+満足35.9%)と「夏涼しく冬暖かい室内空間」(大変満足29.1%+満足35.9%)は約3割が「大変満足」と回答しており、全館空調により適切な室温環境が保たれていることが分かった。
住宅会社を選ぶ際に重視した点について、全館空調選択者は、「高断熱・高気密であること」(36.3%)と「夏涼しく冬暖かい室内空間」(34.2%)を特に重視している人が多かった。住宅購入の検討段階から重視しているため、温熱環境等の満足度につながっているとみられる。
温熱環境の良い家にできなかった、あるいは購入しなかった理由を聞くと、「温熱環境についての意識や知識がなかった」(30.1%)が最多となり、3割を超える結果となった。