(株)ビルディング企画は3日、2010年1月度の「東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィスビル市況速報」を発表した。
同月の東京主要5区の大型ビル平均空室率は、8.33%(前月比0.30%増)となった。最も空室率が上昇したのは中央区で、5.73%(同0.52%増)と大幅に伸長。エリア外の新築ビルへの移転に伴う大規模な解約が見られた一方、価格調整は引き続いているものの成約は進まず、全般的に空室が長期化している傾向が見られた。
他エリアは、渋谷区9.51%(同0.04%増)、新宿区10.28%(同0.30%増)、港区9.23%(同0.44%増)、千代田区6.91%(同0.22%増)。
一方、平均募集賃料は坪当たり2万2,499円(同▲214円)と、17ヵ月連続の下落となった。
また、新築物件については、空室率が25.08%(同▲0.52%)、平均募集賃料は2万8,375円(同▲1,458円)。
同社では、年明け以降、企業業績の持ち直しに伴い、前向きな移転計画が少しずつ聞かれ始めてきてはいるが、具体的な動きとなって表れるには、まだかなりの時間を要すものと思われる、と分析している。