森ビル(株)は、「東京23区の大規模オフィスビル市場動向調査」を発表した。23区の大規模(延床面積1万㎡以上)オフィスの需給動向を、86年以降毎年調査しているもの。
06年の大規模オフィス供給量は154万㎡で過去3番目の供給量であるものの、06~10年にわたって供給量は徐々に減り、05~10年の平均供給量は80万㎡となり、過去実績平均の102万㎡を2割強下回る。
一方、05年のオフィス吸収量(86年以降竣工した全ての大規模オフィスビルにおける当年の新規稼動床面積)は115万平方メートルで、供給量77万㎡を大きく上回り、その結果、05年の空室率は3.2%と前年比2.1ポイントも改善した。空室率は、02年の8.1%から3年連続で減少しており、大規模オフィスビル市場が底堅く推移していると、同社は分析している。