「ザ・ライオンズたまプラーザ 美しが丘」の販売活動がスタート
「いいものをつくってきちんと手入れし、長く大切に使う」という、当たり前ながら日本の住宅市場ではまったく根付いていなかった考え方を浸透させるべく、国が建設工事費等の一部を補助する「超長期住宅先導的モデル事業」。これまで共同住宅では8件(第1回5件、第2回3件)が採択されたが、その中で一番早く世に出るであろうと物件が、今回紹介する「ザ・ライオンズたまプラーザ 美しが丘」だ。 人気の高い、田園都市線沿線である「たまプラーザ」駅、「あざみ野」駅のどちらからも徒歩圏という立地もあいまって、39戸の販売に対し「すでに反響が1,000件を超えた」(首都圏事業推進第二部・中山雄生氏)というこの物件の全容が発表されたので、紹介したい。
耐震性能は、警察署や学校並み!
「200年住宅」実現に向けて、本物件では、
1.地域の特性を生かした人と地球にやさしい住宅の創設
2.居住環境と住宅の長期使用に対する居住者意識の促進
3.将来にわたり長期性能を維持していくシステムの構築
という、3つのコンセプトのもと開発が進められている。
まず地域特性に合うよう、緑豊かな住まいを実現。法規制では10%の緑化率を、屋上・擁壁緑化も採用することで、50%を達成。また緑化に際してはこの地にゆかりのある樹種を主体とした植栽計画を採用したという。
次に長期使用に耐えうる環境として、コンクリートは強度36N/mm2の高強度コンクリートを、すべてのフロアで採用。住宅性能評価書における耐震等級2の取得を予定しているという。これは共同住宅における法の定めの1.25倍の強度で、災害時避難場所に指定される学校や警察署並みの性能だ。
またSI(スケルトン・インフィル)を採用することで、「申し込み期間にもよるが、ほぼフリープランで対応可能」(同氏)という自由さを可能にした上で、将来の間取り変更を含めた変化への柔軟な対応を可能にしている。
居住者意識の点では、東芝ホームアプライアンス(株)との共同開発による住戸内ネットワークを活用した「電力計モニター」を導入。各家庭はもちろん、各家電ごとの電力使用量やCO2排出量を認識できるようにすることで、省エネライフへの取組みをサポート。
さらに将来にわたり長期性能を維持するための取り組みとして、専有部・共用部ともに5年ごとに定期点検サービス実施するという。また、居住者が独断で行なえる専有部の修繕、更新、交換についても、居住者からも主要設備の修繕、交換、更新内容を届け出てもらい、同社グループで把握するシステムを構築するという。
また、居住者が変わっても一元管理する。これにより、住宅の維持管理にはもちろん、転売時にも役立てるという。
このシステムを浸透させるために、同物件購入者に対しては、売却時の仲介手数料優遇制度を設けるほか、特別買取保証制度(買取りの際の仲介手数料などを免除)や瑕疵担保責任免除制度(売主の瑕疵担保責任を同社が負担)の導入を予定しているとのことだ。
ドアを開け放たずに風通す玄関ドアを採用
また今回の物件の大きな特徴として、自然とともに暮らすための古来からの文化を、最新技術により取り入れた点にあろう。
緑化率を高めたのは前述のとおり。その他ガラスの外側に設置することで日射を80%カットする外付けブラインドを一部住戸に採用したほか、換気機能付き玄関ドア・通風用防犯ストッパー付冊子を採用。安全面からつい締め切りにしがちな住戸の開口部に、通風をもたらすことを可能にした。
また打ち水効果により気温を下げる「ミスト散布」設備を導入、さらにバルコニーには、すだれシェード、グリーンカーテンなどの設置スペースを用意した。
こうした工夫により、夏場の快適性を格段に向上させている。
竣工日は2010年3月15日を予定。4月25日から反響者向け発表会を開催しているが、「予想を大きく超える反響に、開催回数を増やして開催する」(同氏)とのこと。
予定販売価格は未定だが、坪300万円前後に落ち着く予定という。
マンション市況が厳しい中、かなり強気の値付けのようにも思えるが、200年という長い寿命を持つ住まいと考えれば、高すぎるということはないのかもしれない。
「大京の旗艦物件」という本物件の売れ行きに、注目したい(なおマンションギャラリーは、神奈川県横浜市青葉区美しが丘5-12-5)。(NO)
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超長期モデル事業採択物件「ザ・ライオンズたまプラーザ 美しが丘」販売スタート/大京(2009/4/24)
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