アットホーム(株)は3日、「住宅購入のプロセス&マインド」調査2020年度版を発表。過去2年以内に自己居住用の住宅を購入した全国の21~49歳の男女1,200名を対象に、インターネットでアンケート調査を実施した。調査期間は20年7月16~17日。
購入した住宅の平均価格を見ると、新築マンションが4,186万円、中古(既存)マンションが3,368万円、新築一戸建てが3,699万円、既存一戸建てが2,494万円だった。予算の平均金額を比べると、新築マンション・既存マンション・新築一戸建ては予算よりも購入価格が上回った。
最初から最後まで重視した仕様・設備は、新築マンションでは「宅配ロッカー」(36.5%)が最も多く、次いで「浴室乾燥機能・浴室暖房」(18.8%)となった。
新築一戸建てでは、「シューズインクローゼット・大きい靴箱」(29.2%)が1位に。「ウォークインクローゼット」(23.6%)も3位に入るなど、収納に関する項目が上位となった。
既存マンション・既存一戸建ては、「追い焚き機能付バス」がそれぞれ1位に。また、一戸建てでは、新築・既存ともに「トイレ2ヵ所」を重視する人が多かった(新築2位、既存3位)。
住宅を購入する際にインターネットで見た物件数は、新築マンション・既存マンション・既存一戸建てで「6~10件」、新築一戸建ては「0件」が最多だった。訪問した不動産会社数は、既存マンション(33.3%)・新築一戸建て(28.6%)・既存一戸建て(30.1%)が「1社」、新築マンションが「2社」(27.5%)で最多に。インターネットで物件を絞り込んでから、不動産会社に問い合わせをして訪問する様子がうかがえた。
テレワーク経験については38.0%が「実施したことがある」と回答。「今後実施する予定がある」と回答した人は14.9%だった。テレワークを実施して困ったことは、「プライベート空間と分離された仕事スペースが確保できない」(34.1%)、「仕事用のデスクや椅子がない」(33.8%)、「仕事をするために十分な広さが確保できない」(22.0%)の順となった。